私たちの多肉植物を最高の状態に保つためには、日々の愛情深いお世話、つまり「多肉事(たにくごと)」が欠かせません。
多肉事とは、水やりから植え替え、仕立て直しまで、多肉植物と向き合うすべての作業のことです。

ここでは、プロの目線で選んだ「これがないと始まらない」必須道具と、さらに一歩進んだ管理を可能にする上級ツールをご紹介します。
道具を揃えることは、多肉ライフの効率と質を格段に向上させる第一歩です!

多肉事の効率を上げる!必須の基本ツール

まずは、すべての多肉事に共通して必要となる、最低限揃えておきたい道具たちです。

1. ピンセット:多肉作業の「利き腕」

多肉植物の管理において、ピンセットは人間の「指」の代わりとなる最も重要なツールです。

  • 用途: 植え付け時の細かい根の整理、株を傷つけずに鉢の中心に配置する作業、枯れ葉取り、害虫駆除など、非常に多岐にわたります。
  • 選ぶポイント: 植え付け作業を考えると、15cm程度、先端が細く滑りにくい加工がされているものがお勧めです。
  • 葉に触れることなく作業ができるため、葉の表面を保護している白い粉(ブルーム)を守ることができます。

『らぱんぷらんつ』はピンセットを何十本と持っています。
色々と作業をしていると「この時はコレ!」といった感じで、それぞれのピンセットの使用用途が変わってきます。
最初は100均のピンセットで充分です。

2. 土入れスコップ&土ボックス:用土を混ぜ、正確に供給

土を混ぜ、鉢に土を入れる作業を、早く、きれいに、正確に行うための道具です。

  • 用途: 植え替え時、鉢と株の隙間に新しい土を流し込む。
  • 選ぶポイント: 鉢のサイズに合わせて、口が細いものや、スプーンのような形状のものなど、複数サイズを用意すると作業効率が上がります。
    大きな鉢には園芸用のスコップを、小さな鉢には小型のものを使います。

『らぱんぷらんつ』は1.5号鉢や2号鉢をメインで使うので、よく土入れ3点セット!で売っている一番小さいものを多用しています。
土ボックスも100均のおもちゃ入れで充分です。

3. ハサミ:切れ味が命

伸びすぎた茎や根のカット、枯れ葉のトリミングに使います。

  • 用途: 胴切りや葉の整理、根の整理。
  • 選ぶポイント: 切れ味が良いものが必須です。
    切れ味の悪いハサミは切り口を傷つけ、株を弱らせる原因になります。

『らぱんぷらんつ』はハサミには注意していて、道具の中でここだけはこだわった方がいいと思います。
よく切れてハサミが薄くて先が細いものをお勧めします。

4. ジョウロ&ノズル付きポリボトル:水やりの質を高める

水やりは多肉事の要です。
正しい水やりには、適切な道具が欠かせません。

  • ジョウロ: 水圧を調整しやすいように、ノズルが細く長いものを選びましょう。
  • ノズル付きポリボトル: 何ですか?それ?って感じですが、このアイテムは神アイテムです。
    小さな多肉や細かな部分の水やりに抜群の力を発揮します。

水栓が使えればシャワーがいいですし、ジョウロは大きいから邪魔になるわと思うのであれば、
100均にペットボトルの先につけられるシャワーヘッドがあるのでそれでもOKです。
ノズル付きポリボトルぜひ試してみてください(^^)/

5. ブロワー:蒸れと葉焼けを防ぐ守り神

水やり後の仕上げに使う、地味ですが非常に重要な道具です。

  • 用途: 水やり後、ロゼットの中心や葉の付け根に残った水滴を吹き飛ばします。
  • 選ぶポイント: 水滴を放置すると、太陽光で水滴が集光されて葉焼けしたり、水分が蒸発せずに蒸れによる腐敗の原因となります。
    カメラレンズ用のブロワーが安価で使いやすくお勧めです。

『らぱんぷらんつ』が使用しているのはサンワサプライの片手にちょうど納まるブロワーを使っています。
気になる方はこちらをクリックしてご覧ください。

6. 鉢と配合土:多肉の住まい

「らぱんぷらんつ」が推奨する水はけの良い用土と、それに合わせた鉢選びが基本です。

  • 鉢: 通気性の良い素焼き鉢が最もお勧めですが、プラスチックならのスリット鉢をおすすめします。
  • 配合土: らぱんぷらんつの配合土(ピートモス、バーミキュライト、鹿沼土、日向土など)のように、フワフワで水はけを最優先にした専用の土を用意してください。

『らぱんぷらんつ』が推奨するのは自分で土を作るなのですが、もし面倒であれば多肉植物の土で、ピートモスを含んでフワフワしていて無機質の土が極力粒が小さいものを選んでください。
粒の大きいゴワゴワした土は多肉植物の中でもアガベなどで使う土ですのでお間違いのないように。

7. 薬剤(殺菌・殺虫):リスクヘッジの必須アイテム

病気や害虫は、どれだけ注意しても発生する可能性があります。
備えあれば憂いなしです。

  • 用途: カイガラムシやアブラムシの殺虫、カビによる病気の殺菌等。
  • ポイント: 予防薬と治療薬を使い分け、特に湿気の多い梅雨前に予防薬を散布しておくと安心です。

初心者さんにおすすめは真っ赤なパッケージの「ベニカXネクストスプレー
ベニカには2種類あるのでお間違いのないように。

8.作業用の小さなトレー:これがないと多肉作業ができない

いつでもどこでもどんな時でも、作業用のトレーをまず置いてその上で作業をする事になります。

  • 用途: 多肉事をする時に土が周りに飛び散るのを防ぎます。
  • ポイント: 小さなトレーでも2~3種類持っておくことをお勧めします。

『らぱんぷらんつ』は100均のもの小さいものから大きなもの、丸いものから四角いものまでたくさん使っています。

さらなる高みへ!あると便利な上級ツール

多肉事のステップアップや、より多くの株を管理する際に、あると非常に便利な専門ツールです。

9. ネームラベル:正確な管理

品種名、交配情報、植え付け日などを記録するためのプレートです。

  • 用途: 大切な交配種や、似た品種の区別、生育履歴の把握。
  • ポイント: 日光や雨風にさらされても消えないよう、えんぴつでの記載をおすすめします。
    正確な管理は、将来の増殖や交配に役立ちます。

始めのうちはあまり必要はないですが、増やし始めるとこのネームラベルが必要になってきます。
特に高級品種を増やす場合は必ず使う事をおすすめします。

10. デザインナイフ:仕立て直しのプロ用ツール

ハサミよりも格段に鋭利な切断が必要な「胴切り」に使います。

  • 用途: 徒長した株の仕立て直し、根のない株から根を出すための切り直し
  • ポイント: 切れ味が抜群なため、切断面の細胞を潰さず、乾きが早くなります。

初心者のうちは「これはハサミを使えなさそうだな!」と感じたら、無理をしないようにしてくださいね。
無理をして多肉が全てバラバラになってしまうというのは、タニラーあるあるなんです:><:
多肉に慣れてくると胴切りをテグス(釣り糸)を使ってやったり、デザインナイフを使って株を縦に2つに割いたりとできるようになってきます。

11. 育苗箱/トレー:葉挿し

葉挿しで増やす際に、葉っぱをまとめて管理するために使います。

  • 用途: 均一な環境で、葉を発根・発芽させる。
  • ポイント: 深さがあまりなく、底面に水が抜ける穴があるタイプを選び、作業用マットの上などで安定して管理できるようにします。

沢山のかわいい多肉を増やして、増やす喜びを味わってください。
かわいい寄せ植えも沢山作れますよ~(^^)/

多肉事の道具を選ぶ心得

道具を選ぶ際に最も大切なのは「清潔さ」です。
それからこれらの道具をすぐに出し入れできるようにしておく「整理整頓」です。

ぜひ「かわいい♪」多肉植物を育てられるように頑張ってください♪
何か分からない事がありましたら、お気軽にお問合せください。